(ブルームバーグ):ホルムズ海峡のオマーン沿岸を通航する船舶数は5日、わずかな水準まで減少した。前日には同航路を航行していた複数の船舶が急旋回して引き返しており、イランが引き続き同海峡への影響力を維持しようとしている状況が改めて浮き彫りとなった。
4日に引き返した製品タンカー1隻は、オマーンのムサンダム半島の先端を通過し、再び通航を試みているようだ。これより前には別の製品タンカーが同じ航路を通航し、通航の意思を明確に示したまま、現在はオマーン湾で位置情報を発信している。
一方で、位置情報を発信しないダーク航行を選ぶ船舶もある。スエズマックス級の原油タンカー1隻は、4日にペルシャ湾内で最後に位置情報を発信した後、オマーン湾で確認された。

ペルシャ湾のオマーン沿岸航路を通って3日から4日にかけて湾外に出ようとした少なくとも8隻の船舶が引き返した。このうち4隻はその後、イラン側航路へ向けて北上し、海峡を通過した。
急旋回の理由は現時点で明らかになっていない。ただ、イランはこれまで繰り返し、船舶はイランが指定・承認した航路のみを通航すべきだと主張してきた。
船舶追跡データの分析などを手がけるケプラーによれば、4日にはホルムズ海峡を双方向に通航した船舶は19隻だったが、オマーン沿岸ルートを通ってペルシャ湾へ向かう航行を公然と示したのは1隻だけだった。3日は同航路で13隻が確認されていた。集計は確認済みの通航のみを対象としており、トランスポンダ(船舶位置情報発信装置)の電源を切って航行するダーク航行が今後確認されれば、数字は変更される可能性がある。
原題:Fewer Ships Transiting Hormuz Along Oman Coast After U-Turns(抜粋)
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