(ブルームバーグ):ロシアのプーチン大統領とトランプ米大統領は4日、電話会談を行い、ウクライナ情勢やトルコで開催予定の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議について協議した。
ロシア大統領府のウシャコフ大統領補佐官(外交政策担当)は記者団への音声メッセージで、プーチン氏が電話会談で、米国の建国250周年に際してトランプ氏に祝意を伝えたと明らかにした。電話会談は85分間に及んだという。
ウシャコフ氏は「両大統領は当然ながら、7月7-8日にトルコで開催されるNATO首脳会議にトランプ氏が参加することも踏まえ、ウクライナ和平の問題について協議した」と指摘。トランプ氏が「戦闘の早期終結と危機克服に向けた解決策の模索を後押しする用意があることを改めて表明した」と語った。
さらにウシャコフ氏によると、米国のウィトコフ特使とトランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏が和平の仲介に向けた取り組みを継続し、都合がつき次第モスクワを訪問する用意があるという。
ウシャコフ氏は「ロシア側は、ロシアの基本的な立場を踏まえつつ、紛争の政治的・外交的解決を優先する考えを強調した」と述べた。
ウシャコフ氏によれば、プーチン氏はトランプ氏との会談で戦況について説明し、両首脳は「軍事・政治および経済問題を含め、対話を維持する重要性」を強調した。また、イラン情勢についても協議したという。
トランプ氏は7日から開かれるトルコでのNATO首脳会議に、加盟国首脳とともに参加する予定だ。トランプ氏は欧州防衛に伴う財政負担を加盟国がより多く担うよう求めている一方、同盟国への十分な事前説明をすることなく欧州駐留米軍の削減を国防総省に指示し、有事の際に米国が提供する軍事資産も縮小している。
ドイツ外務省は、NATO首脳会議ではウクライナ防衛への継続支援が主要議題になるとの見通しを示した。ロシアは2日、大規模な攻撃をキーウで実施し、30人が死亡した。ロシア軍はこのほか、ハルキウやスムイ、ドニプロ、ザポリージャ、チェルカスイの各州も攻撃した。
一方、ウクライナはロシア国内へのドローン(無人機)やミサイルによる攻撃の範囲と強度を拡大しており、今年に入ってロシアのほぼ半数の地域で警報が発令されている。ウクライナはロシアの石油精製施設への攻撃も強化しており、操業停止やガソリン不足を引き起こしている。
トランプ、プーチン両氏は先月にも電話会談を行った。ウシャコフ氏はこの会談について「友好的で率直な」協議だったと説明している。この会談後、ウシャコフ氏はウィトコフ、クシュナー両氏が近く再びロシアを訪問する予定だと述べたが、詳細には触れなかった。
米国が仲介するウクライナ停戦協議は、ロシアによる全面侵攻が5年目に入る中、イランを巡る戦争の影響もあり、進展が止まっている。
原題:Putin, Trump Discuss Ukraine, Iran in Call Ahead of NATO Summit(抜粋)
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