(ブルームバーグ):米東部で猛烈な暑さが予想されるなか、ニューヨーク州からバージニア州にかけて電力価格が急騰している。暑さで送電網への負荷が高まるほか、7月4日の独立記念日を前に、交通機関にも影響が広がる恐れがある。
米東海岸では2日から週末にかけて広い範囲で気温がカ氏100度(セ氏約38度)に達する見通しだ。特に中部大西洋岸の州で厳しい暑さとなる見込みで、電力需要はデータセンターの急増による負荷も重なり、一段と高まるとみられる。
電力価格はすでに上昇傾向にある。ニューヨーク市では卸電力価格が1日午後3時25分(日本時間2日午前4時25分)時点で1メガワット時当たり1100ドル(約18万円)を超え、夕方にかけてさらに上昇する見通しとなった。米国最大の送電網を運営するPJMインターコネクションの管内でも、価格は1月に東海岸を襲った歴史的な寒波以来の高水準となっている。
高温は道路舗装を変形させ、線路を膨張させるほか、航空機の離陸にも影響を及ぼすことがある。デルタ航空は、厳しい暑さと運航上の制約を理由に、今週、ニューヨークのラガーディア空港を発着する便について、変更手数料を免除している。
ラガーディア空港では2日の気温がカ氏102度(セ氏約39度)に達し、1966年に記録したこの日の最高気温を更新する見通しだ。米気象予報センター(WPC)によると、全米では68地点でこの日の最高気温記録を更新するか、並ぶ可能性がある。カナダのトロントでも最高気温はカ氏95度(セ氏約35度)まで上がる見込みで、気象当局はオレンジ警報を発令した。
全米旅客鉄道公社 (アムトラック)は4日までの午前11時から午後7時にかけて、北東部、南東部、中西部で列車に遅れが生じる可能性があるとホームページで注意を呼びかけた。ニュージャージー・トランジットも、ニューヨーク方面の列車に遅れが出る可能性が高いとしている。
イリノイ州運輸局は、暑さによる道路舗装の損傷や路面のおうとつに注意するようドライバーに呼びかけた。
PJMは、東部全域で暑さと高い湿度による冷房需要が急増することから、2日の最大電力需要が、2006年に記録された過去最高の165.5ギガワットを上回ると見込んでいる。
原題:New York Power Prices Skyrocket as Extreme Heat Burdens US Grids(抜粋)
--取材協力:Ari Natter、Naureen S Malik、Brian K. Sullivan、Erin Ailworth.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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