ニュージーランドでは、オーストラリア経由で入国する旅行者を対象に入国手続きを簡素化する試験運用の開始以降、中国人観光客が急増している。

NZ政府は2025年11月、12カ月間の試験運用を開始し、オーストラリアから渡航する中国人と太平洋諸国の人々を査証(ビザ)免除の対象とした。アプストン観光相は25日、制度開始から6カ月間で中国人の旅行者数が40%増加したとの推計を明らかにした。

観光業は酪農に次ぐニュージーランド第2位の輸出産業で、燃料価格の高止まりや先行き不透明感を背景に国内消費や設備投資が低迷する中、政府の経済成長戦略を支える重要な柱となっている。中国は新型コロナウイルス禍前、ニュージーランドへの観光客数で第2位だったが、依然として当時の水準には回復していない。

アプストン氏によると、この試験運用を利用した中国人と太平洋諸国の旅行者による経済効果は、これまでに約2億1500万NZドル(約195億円)に達したと推計される。

政府によると、5月31日時点で中国国籍者に発給された電子渡航認証は9万111件で、このうち7万9078件が実際の渡航に利用された。

アプストン氏は「これはニュージーランド経済に流れ込む観光収入だ。ホテルやカフェ、レストラン、小売店の利用を支え、ニュージーランド国民の雇用と所得を生み出すとともに、全国の企業の成長につながっている」と述べた。

原題:Chinese Tourists Flock to New Zealand Under Visa-Waiver Trial(抜粋)

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