30日の米国株式市場で、ベライゾン・コミュニケーションズやAT&T、Tモバイルなどの通信大手の株価が軒並み売られた。

イーロン・マスク氏率いる米宇宙開発企業スペースXが消費者向け携帯電話サービスでの提携を巡り、チャーター・コミュニケーションズと経営幹部レベルの協議を行っていると、ブルームバーグが報じたことが材料視されている。

スペースXが提携を通じて消費者向け携帯電話サービスに参入すれば、通信大手と直接競合する構図となり、競争激化が意識された。

関係者によると、米国最大の家庭向けインターネット接続事業者であるチャーターは、現在展開する携帯電話サービスであるスペクトラム・モバイルと同様に、スペースXの携帯電話通信の一部を自社の地上通信インフラ経由で処理する可能性がある。

ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、ジョン・バトラー氏は、「チャーターとの提携は、現在の衛星技術が抱える大きな課題にスペースXが対処する一助となる。具体的には、都市部や郊外の高密度な通信需要に対応するには通信容量が不足しているという問題だ」とリポートで指摘。

また、スペースXが建物内での通信サービスを提供し、大手3社とより直接競争するには、より多くの低周波数帯の周波数が必要になるとの見方を示した。

その上で、「今回の動きは、スペースXがインフラ提供企業ではなく、大手3社と直接競合する無線通信事業者を目指す意向を裏付けるものになる。また、打ち上げ遅延が続くASTスペースモバイルを通じた衛星サービスの展開を加速させるよう、通信各社に対する圧力も高まるだろう」と述べた。

原題:Telecom Stocks Slip as SpaceX Advances Talks to Go Wireless (1)、SpaceX, Charter Discussed Mobile Phone Partnership in US(抜粋)

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