米連邦最高裁判所は30日、出生時の性別は男性だが女性を自認するトランスジェンダー選手が女子スポーツに参加することを禁じた州法を容認する判断を示した。社会を二分する問題を巡り、保守派やトランプ大統領の立場に沿う内容となった。

最高裁は、こうした州法がトランスジェンダー選手に対する差別に当たり、憲法や連邦法に違反するとの主張を退けた。

多数意見を執筆したカバノー判事は、公教育における性差別を禁止した教育改正法第9編(タイトルナイン)や憲法について、「全米の女子・女性スポーツのあり方を全面的に見直すことを求めてはいない」との見解を示した。

さらに、各州や米国、国際的な主要スポーツ団体は、女子・女性が「生物学的な男性との競技で負傷することを恐れたり、生物学的な男性との競技を強いられたりすることなく、公平な競技環境で人生を変える機会を得られるようにすべきだ」との結論に達していると記した。 あわせて、スポーツへの参加を望むすべての学生を尊重するよう求めた。

一方、反対意見を表明したソトマイヨール判事は、「トランスジェンダーの学生が生まれつき競技上の優位性を持っていると州が考えているというだけで、実際にはそうではないことを事実が示していても、州が競技に参加する機会を奪うことを認めるものだ」と指摘。「スポーツはゼロサムであることが多いが、法律はそうである必要はなく、そうあるべきでもない」と記した。

LGBTQへの理解促進を掲げる非営利の独立系シンクタンク、ムーブメント・アドバンスメント・プロジェクトによると、アイダホ州やウェストバージニア州を含む27州で、トランスジェンダーの学生アスリートを制限する法律が制定されている。いずれも2020年以降に成立した。このほか2州では、法律ではなく規則や政策によって同様の制限を設けている。

原題:Supreme Court Lets States Ban Trans Athletes From Female Teams(抜粋)

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