ソフトバンクグループ創業者の孫正義氏は23日、データセンターについて、将来の見通しがきかない宇宙よりもまずは地球に作っていきたいとの考えを示した。

米宇宙開発企業スペースXのイーロン・マスク氏の夢である「宇宙データセンター」を念頭においた発言だ。ソフトバンクが同日開いた定時株主総会に登場した孫氏は、宇宙での拠点構築の成果が出るには時間がかかり、人工知能(AI)の覇権争いはその前に決まってしまうと説明。

ソフトバンクグループでは「今すぐ地球で圧倒的なデータセンター」を構築していく考えで、「先手必勝」と述べた。

孫正義氏(6月16日、東京都)

大規模な衛星ネットワークを運用でき、太陽光をエネルギー源として活用できる宇宙でのデータセンター構築には、米テック業界が関心を持っている。ブルーオリジンを設立したジェフ・ベゾス氏もこのテクノロジーについて度々口にしている。

孫氏はマスク氏について改革者との評価も述べたが、AIデータセンターのコストは半導体などがほとんどを占めており、電気代を減らすメリットは小さく、宇宙への輸送費や維持修繕コストなども考慮すべきと述べた。

同日開いた定時株主総会ではソフトバンクのAI関連事業展開の見通しについても言及があった。宮川潤一社長は、AIのデータ処理に特化した「ネオクラウド」事業や、データセンター用蓄電池事業について米国展開する考えを示した。

(孫正義氏の発言を追加し、見出しや構成を見直して更新します)

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