(ブルームバーグ):イランは、ホルムズ海峡の通航には同国の許可が必要になるとの見解を示した文書を発表した。イラン当局が提供する保険への加入を義務付ける内容で、将来的な通航料徴収制度の導入に向けた下地づくりともみられる。
同国のペルシャ湾海峡庁(PGSA)はウェブサイトに掲載した文書で、ホルムズ海峡を通過する船舶に対し、現在は無料だが将来的に費用が発生する可能性のある保険への加入を義務付けるとした。また、船舶はPGSAが指定する航路に従わなければならないとも指摘した。これらの指示は、西側の海軍当局が18日遅くに船舶に対し、オマーン沿岸に沿って航行するよう助言した指針と異なる内容とみられる。
イランと米国が交わした覚書では、60日間の有効期間中は通航を無償とすることだけが定められていることから、海運会社やエネルギー生産者の間では、イランが将来的にホルムズ海峡の通航料徴収に乗り出すのではないかと懸念が強まっている。
文書によると、「現在、この保険は船主に無償で提供されており、費用はすべてイランが負担している」と記述されている。そのうえで、「PGSAは将来的に保険料を導入する権利を留保しており、その額は関係する保険会社が決定する。その場合、船主は保険を購入し、更新することが求められる」と説明している。
また業界では、イランが暫定和平合意の中で30日以内に海峡の通航量を戦前の水準に戻すことに同意したことを受け、同海峡の運営や安全確保が今後どのように行われるのかについても明確化を求めている。
文書によると、船舶は通航許可を取得するため、PGSAに申請を提出しなければならない。
PGSAは戦時中にイランが設立した組織だが、その後、米国の制裁対象となった。イランの近隣諸国は同庁の正統性を認めていない。
原題:Iran Asserts Control Over Hormuz With Rules Paving Way for Tolls
(抜粋)
--取材協力:Priyanjana Bengani.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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