(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事は、トランプ大統領が住宅ローン不正疑惑を理由に同氏の解任を試みたことを巡る法廷闘争の中で、2025年に訴訟費用を賄うため約120万ドル(約1億9300万円)の寄付を受けていたことが分かった。
政府倫理局(OGE)への提出書類で明らかになった。寄付と並び、5475ドル相当の無償の法的支援も受けていた。
また、警備費用に充てるため約16万ドルの寄付も受けていた。提出書類によると、こうした訴訟費用や警備費用への支援は、州民主主義擁護基金(State Democracy Defenders Fund)やコンティナ・インパクトといった民間団体に加え、個人的な友人らが提供した。
トランプ大統領は昨年8月、住宅ローン不正疑惑が解任の十分な法的根拠になるとして、クック氏をFRB理事から解任しようとした。
この解任の試みは法廷闘争に発展し、現在は連邦最高裁で争われている。クック氏は疑惑を否定した上で、解任は違法だとしてトランプ氏を提訴した。
下級審は、解任の適法性を巡る訴訟が続く間、クック氏がFRB理事にとどまることを認めている。最高裁は今後数週間以内に判断を示す見通しだ。この訴訟は、FRBの独立性を占う試金石とみられている。
クック氏は経済学者で、FRB入りする前は学界で長く活動していた。2022年にバイデン前大統領によってFRB理事に初めて任命され、2023年には2038年までの任期で再任された。
原題:Fed’s Cook Received Over $1 Million in Support for Legal Battles(抜粋)
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