(ブルームバーグ):トランプ大統領は米国の防衛企業に対し、欧州やウクライナでライセンス契約のもと兵器を製造するよう要請する計画だ。協議に詳しい関係者が明らかにした。
トランプ氏は17日、フランスのエビアンで開かれている主要7カ国(G7)首脳会議で、この計画について記者団に対し、「彼らはそうできるようにしたいと考えているようだ。我々も検討する」と語った。
ロシアのミサイル攻撃にさらされているウクライナは防空能力の強化を図っており、とりわけ迎撃ミサイルを必要としている。
だが、迎撃ミサイルとして有効な「パトリオット」は米国でしか生産できない。しかも、米国はイランとの戦争で備蓄を大きく消耗し、生産を増強するには時間がかかる。このためトランプ氏は同盟国に対し、ライセンス生産の可能性を検討すると伝えたと、匿名を要請した関係者が語った。
ドイツのメルツ首相は17日、「具体的なライセンスの詳細は、参加各国の間で協議される」と記者団に説明。「実際には、米国企業が欧州の製造業者に包括的なライセンスを付与することになる」と述べた。
これまでもドイツでパトリオットが生産されるなど、米国は一部兵器について国外でのライセンス生産を認めてきた。ただ、知的財産権やサプライチェーン上の懸念から、米国は通常、ライセンス契約を厳格に管理している。
米国は在庫不足が懸念される中でも、北大西洋条約機構(NATO)を通じ欧州やカナダの資金で兵器を調達する「PURL」プログラムに対し、一定の防空兵器供給を続けてきた。
今回のG7首脳会議は、ウクライナが予想外の成功を収めたと受け止められている。ゼレンスキー大統領はトランプ氏との会談を実現し、同国にとって前向きな共同声明には米国を含む全ての国が署名した。
トランプ氏はロシアへの追加制裁にも前向きな姿勢を示した。
メルツ氏は「我々全員が現在直面している問題は、生産が少な過ぎることだ。それは必要な生産能力を持つ企業にライセンスを付与することで補うことができる」と述べ、「そうした企業には欧州企業だけでなく、ウクライナ企業も含まれる」と続けた。
原題:Trump to Ask US Companies to Make Missiles in Europe and Ukraine(抜粋)
--取材協力:Michael Nienaber、Ania Nussbaum、Courtney Subramanian.
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