英銀HSBCホールディングスは、アルファベットのグーグル・クラウドと複数年のパートナーシップを締結したと発表した。グローバル業務全体に人工知能(AI)を導入し、収益拡大や業務効率の向上を図り、1億ドル(約160億円)超の効果が見込まれるプロジェクトも含まれるという。

発表資料によると、今後2年間で200件超の新たなAI活用策を実施する。

HSBCは、収益拡大や効率化に向けたAIの活用戦略をいち早く公表した大手銀行の一つ。新しいAIツールやプログラムを開発するため、グーグル・クラウドやグーグル・ディープマインドの技術チームと連携。AIアシスタント「Gemini(ジェミニ)」やジェミニ・エンタープライズ・エージェント・プラットフォームなど、グーグルの最新のエージェント型AIを使う。

事情に詳しい関係者が3月に明らかにしたところによると、HSBCはAIの導入により、今後数年間で全従業員の約10%に当たる約2万人の削減を検討している。ジョルジュ・エレデリー最高経営責任者(CEO)は、AI活用が広まったとしても、人材が銀行の中心であり続けると発言し、従業員の不安を和らげようとした。

JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは昨年12月、AIにより「雇用が失われる」と語った。シティグループのジェーン・フレーザーCEOも、一部の仕事は「もはや不要になる」と指摘。ゴールドマン・サックス・グループのジョン・ウォルドロン社長は、従業員を自動化に適した「人間の組み立てライン」と表現した。

原題:HSBC Expects Over $100 Million Gains From Using Google AI Tools(抜粋)

--取材協力:Ambereen Choudhury.

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