(ブルームバーグ):米疾病対策センター(CDC)の元所長トム・フリーデン氏は、世界は次のパンデミック(世界的大流行)に対して「十分な備え」ができていないと指摘した。現在のエボラウイルス病(エボラ出血熱)流行への対応や、米国の公衆衛生への取り組み縮小を踏まえての発言だ。
リゾルブ・トゥ・セイブ・ライブスで最高経営責任者(CEO)を務めるフリーデン氏は「ブルームバーグ・ディス・ウィークエンド」で、「今回のエボラ流行がパンデミックを引き起こしたり、多数の米国人に重大なリスクをもたらすことはない」としながらも、「これはストレステストであり、そのテストに世界はうまく対応できていない。現時点では失敗していると言わざるを得ず、将来にとって不吉な兆候だ」と述べた。

アフリカ疾病予防管理センター(アフリカCDC)は28日、急速に拡大している「ブンディブギョ株」による感染疑い例が1077件に達したと発表した。
コンゴ民主共和国(旧ザイール)とウガンダ、ルワンダの間では国境の一部が閉鎖されており、救援活動や支援の調整がより困難になっている。
アフリカ当局は先週、エボラ流行対策に必要な5億ドル(約800億円)のうち、現時点で確保できているのは半分強にとどまると明らかにした。
過去には米国が救援活動のための空輸を提供し、迅速な対応を可能にしてきたが、トランプ米大統領の就任以来、同国の世界的な公衆衛生活動は縮小している。
オバマ政権下でCDC所長を務めたフリーデン氏は、世界保健機関(WHO)への資金拠出停止やCDCでの3000人余りの削減、幹部更迭など、トランプ政権による公衆衛生対策の変更を批判した。
原題:Ebola Shows World Unprepared for Pandemic, Former CDC Head Says(抜粋)
--取材協力:Christina Ruffini、David Gura.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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