カナダ西部ブリティッシュコロンビア州のバンクーバー市は、トロント以西でカナダ最高層となるビル建設計画を承認した。開発会社ホルボーン・グループが手掛ける。

同社が提案した4棟の建設計画の中心となるのは、高さ315メートルに達する可能性があるホテルだ。

最終的にこの高さで建設されれば、バンクーバーの建物としては初めて、「超高層」とされる300メートルの大台を超える。

一方、カナダの民間航空当局は同社に対し、高さを27メートル低くするよう求める可能性があると伝えた。この場合、同ホテルは超高層には分類されないが、カナダ西部で最も高い建物となる。

設計はヘンリケス・パートナーズ・アーキテクツが手掛け、斜め格子状の外骨格構造を採用している。ホルボーンによると、ブリティッシュコロンビア州沖の深海に生息するガラス海綿の「骨格状の格子構造」に着想を得た。この設計により、柱のない広々とした内部空間を実現できるという。ホテルの最上部には展望デッキが設けられる予定だ。

ホルボーンによると、3棟のタワーと、数ブロック離れた別の1棟で構成され、計1783戸の住宅を整備する。このうち237戸は社会住宅向けとなる。

ホテルは920室を備え、7万平方フィート(約6500平方メートル)の会議・集会スペースも備える。

バンクーバーはガラスと鉄骨の高層ビル群が織り成す景観で知られる。一方、マクロ経済を巡る圧力や金利上昇、移民の減少、外国投資への規制を背景に、不動産市場は減速している。近年は他の高層ビル計画が頓挫した例もある。

カナダで最も高い建築物は、高さが553メートルあるトロントのCNタワーで、かつては世界一高い自立型構造物の座を占めていた。同じくトロントで完成が近づく分譲マンション、ピナクル・ワン・ヤング・スカイタワーは高さ約350メートルで、居住可能な建築物としては国内一となる見通しだ。

バンクーバーは4月、景勝地として知られるコールハーバー地区で、250室を備える水上ホテルの建設計画も承認した。

原題:Vancouver Approves Canada’s Tallest Towers West of Toronto(抜粋)

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