(ブルームバーグ):米半導体大手マイクロン・テクノロジー株価が26日の取引で急伸し、時価総額が一時1兆ドル(約159兆3000億円)を突破した。人工知能(AI)インフラ整備でメモリー半導体が不可欠な存在となっている構図が改めて浮き彫りとなった。
同社株価は一時18%余り急伸し、時価総額は1兆ドル台に乗せた。2025年の約240%上昇に続き、年初来では210%超値上がり。AIサービス向け半導体への旺盛な需要が追い風となっている。
UBSグループは同日、マイクロンの目標株価をウォール街で最高水準となる1625ドルへ引き上げた。22日終値の751ドルを約116%上回る水準だ。
新たな目標株価は、UBSの従来目標の535ドルからは200%余りの引き上げで、時価総額は1兆8000億ドル超に達する計算となる。これはメタ・プラットフォームズやテスラ、バークシャー・ハサウェイの現在の時価総額を上回る水準だ。
マイクロン株が大幅高となった背景には、中国の華為技術(ファーウェイ)幹部が独自の「LogicFolding」技術を用いて、2031年までに1.4ナノメートル半導体の製造を開始する方針を示したことがある。この発言が半導体株を支援した。

UBSのティモシー・アルクリ氏は、「マイクロン株に対しては今後、より妥当なバリュエーションが適用し始められるだろう。AIがメモリー市場全体にもたらした構造変化の詳細が明らかになるにつれ、マイクロン株はさらに再評価されていくと考える」とリポートで指摘した。
従来、メモリー半導体は周期的に好不況を繰り返す業種とされてきたが、大規模なAIインフラ構築サイクルによって、そのパターンは崩れつつある。AIツール開発で利用される膨大なデータ量が、メモリー半導体への継続的な需要を生み出す一方、供給は逼迫(ひっぱく)している。
アルクリ氏は「ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)は将来の導入コストに関する予見可能性や複数年にわたる供給確保を重視し、価格面で譲歩する姿勢を強めているようだ」と分析した。
同氏は2020年初めからマイクロン株の「買い」推奨している。全体では49人のアナリストが買い相当の投資判断を付与。一方で5人が中立で、売り推奨はない。ブルームバーグ集計データによると、アナリストの平均目標株価は685.82ドルとなっている。
原題:Micron Shares Rally, UBS Projects $1.8 Trillion Market Value、Micron Tops $1 Trillion Market Valuation as AI Fuels Huge Demand(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.