米製薬大手のイーライリリーは、ワクチンを開発する企業3社を最大38億ドル(約6050億円)で買収する。肥満症治療薬での優位性を足がかりに、他分野でもリーダーとしての地位を確立するとともに、感染症分野の主要プレーヤーになることを目指す。

26日の発表資料によると、リリーはキュレボとリンマテック・バイオロジクス、ワクチン・カンパニーとの合意に基づき、帯状疱疹(ほうしん)と一般的な細菌性病原体、エプスタイン・バー・ウイルス(EBウイルス)に対応する新技術および実験段階ワクチンへのアクセスを得る。

「これらの買収は、症状を治療するのではなく、その発生源で予防するという意図的な戦略を反映している」と、リリーのダン・スコヴロンスキー最高科学責任者(CSO)は発表資料で述べた。

肥満症治療薬の大ヒットで潤沢な資金を得たリリーは、減量以外のパイプライン拡充を進め、他の疾患分野へと事業を拡大してきた。ロバート・F・ケネディ・ジュニア米厚生長官の下、ワクチン開発は米政府からの資金提供や支援を失い、不安定な状況にある。

26日午前の米株式市場で、リリーは一時1.6%上昇した。

3社との合意には前払いの現金と、特定の目標達成時の将来的支払いが含まれる。取引は米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が最初に報じた。

原題:Lilly to Buy Three Vaccine Developers for Up to $3.8 Billion (2)(抜粋)

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