(ブルームバーグ):メキシコはサッカー・ワールドカップ(W杯)に出場するイラン代表チームの拠点となる。米国当局が軍事的緊張の継続を理由に同チームの米国内での宿泊を認めなかったためだ。
国際サッカー連盟(FIFA)の担当者がメキシコ当局に受け入れの可能性を打診し、メキシコはこれに同意した。シェインバウム大統領が25日、記者団に明らかにした。
同大統領は「米国はイラン代表チームの国内宿泊を望んでおらず、メキシコで受け入れられないかと打診してきた」と説明。「われわれにとって問題はない。受け入れを拒む理由はない」と述べた。
イランは、米国・イスラエルとの敵対関係が数カ月続く中でも今大会に参加する意向を維持している。イスラエルは2月にイランに対して軍事攻撃を開始。米国とイランは現在、戦争終結に向けた和平合意を模索している。
同大統領によると、米サンディエゴに近いメキシコの国境都市ティフアナが、現時点でイラン代表チームの受け入れ先として最有力候補となっている。ただ、メキシコ当局は他の候補地も検討しているという。
5週間にわたるW杯は、メキシコとカナダ、米国の共同開催となり、全104試合の4分の3は米国の都市で実施される。大会は6月11日にメキシコ市で開幕し、7月19日にニューヨーク市近郊で決勝を迎える。
イランは1次リーグの初戦と第2戦で、米カリフォルニア州イングルウッドでニュージーランド、ベルギーと対戦する予定。第3戦では米シアトルでエジプトと対戦する。
シェインバウム大統領は、イラン代表選手の移動を巡る詳細はなお不透明だと説明。利用する航空会社や米国内での移動手段なども未定だという。
イラン・サッカー連盟は23日、米国との緊張が高まっている状態が続いているとして、W杯に向けた代表チームの練習拠点をメキシコに移すと発表していた。
原題:Mexico to Host Iran Players for World Cup as War Tensions Simmer(抜粋)
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