(ブルームバーグ):米高頻度取引業者ジェーン・ストリート・グループは、公募債110億ドル(約1兆7400億円)を再編し、プライベートクレジットに借り換える方向で投資家と交渉している。非公開情報だとして匿名を条件に、事情に詳しい関係者が明らかにした。実現すれば、財務情報の開示先を一部に絞ることができる。
借り換えを巡り、米資産運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)などと協議している。
取引規模は最大150億ドルに上り、私募形式となる可能性がある。関係者の1人によると、条件は数日中に固まる見通しだが、詳細はなお変更される可能性がある。
関係者2人によれば、ジェーン・ストリートは既存債の公開買い付けを実施する必要があり、早ければ10日にも開始する可能性がある。これにより、未公開企業やAIインフラへの投資のほか、幅広い市場での取引に充てる資金余力が高まる。
ジェーン・ストリートとピムコの担当者はコメントを控えた。協議については英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が6日午後に先に報じた。
市場のボラティリティーを追い風に、同業他社と同様、記録的な収入を上げる中で、今回の動きが浮上した。ジェーン・ストリートの昨年のトレーディング収入は396億ドル。業績は非公開のAI・テクノロジー企業を対象とした長期投資にも押し上げられている。
同社のような非公開企業は、一般向けに決算を開示する義務がない。ただ近年、同社をはじめとする一部のマーケットメーカーは公募債市場で資金を調達しており、債券投資家に四半期ごとの業績を報告する必要がある。プライベートデットに移行すれば、開示先をより少数の投資家に限定できる。
同社は投資家の売買相手となる一方、自己資金でも市場取引を行っている。2000年に創業し、他の高頻度取引会社と同様、数秒間に数千件の取引を処理する体制を構築した。数時間から数日、場合によっては数週間にわたりポジションを保有して利益を上げる取引も手掛ける。
ジェーン・ストリートは業界内で急速に存在感を高め、ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェースなどウォール街の大手を上回る業績を上げている。ブルームバーグの報道によると、1-3月(第1四半期)のトレーディング収入は過去最高の161億ドルとなり、前年同期の2倍を超えた。
関係記事:ジェーンS、1-3月期トレーディング収入は過去最高の161億ドル
原題:Jane Street Looks to Rework $11 Billion Debt Into Private Credit(抜粋)
--取材協力:Silla Brush.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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