(ブルームバーグ):タイ政府は、7000件を超えるビジネス規制の大規模改革を進める方針だ。世界的な資本獲得競争に挑む中で、官僚的な手続きを減らし、海外からの投資加速を目指す。
アヌティン首相率いる政権は、企業にとって大きな負担となってきた多くの省令や細則を撤廃する方針だ。サプライチェーンの再編を進める多国籍企業の投資先として、タイの競争力を高めるための本格的な取り組みとなる。
18日の政府声明で明らかになった。ベトナムやインドネシアなど近隣諸国が規制緩和や海外資本の誘致を積極的に進める中、タイが競争力で後れを取るリスクが高まっていることが背景にある。

政府報道官は「指針となるはずの規制が実際にはコストとなっている」とし、今回の取り組みは政策転換を示唆するものだと強調。統制志向の官僚主義から、より支援的な国家へと移行する考えを示した。
改革には、複数の許認可を一括承認する「スーパーライセンス」制度の導入案も含まれる。
さらに、政府は企業の懸念に応える形で、主要な業界団体に対し最も深刻な規制上の障害を10-20件特定するよう要請している。提案の提出期限は6月上旬としている。
規制緩和の効果はすでに表れ始めている。タイ投資委員会(BOI)によると、1-3月(第1四半期)の投資額は18%増加。承認手続きを迅速化する「ファストパス」制度も寄与したという。
アヌティン首相は15日、国内有数の富豪や産業界トップを招き、経済に関する異例の会合を開催した。会合では投資や競争力、雇用、長期的な成長戦略に焦点が当てられた。
原題:Thailand to Pare 7,000 Business Rules to Lure Foreign Investment(抜粋)
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