米アップルはiPhoneとiPad向け次期基本ソフト(OS)に、文法チェックやショートカット機能の刷新など一連の人工知能(AI)機能を搭載する準備を進めている。競合端末とのAI機能面の差を縮める取り組みの一環だ。

事情に詳しい関係者によれば、対象となるのは「iOS 27」と「iPadOS 27」。AI文章作成支援機能の拡充に加え、自然言語で複数アプリをまたぐショートカットを作成できる機能や、オリジナル壁紙を生成する機能などを搭載する予定だ。計画は未公表だとして関係者は匿名を条件に語った。

アップルは6月に開催する世界開発者会議(WWDC)で新OSを発表し、9月にリリースする見通しだ。同社は、消費者向けAI機能で先行する韓国のサムスン電子や米アルファベット傘下のグーグルに追いつこうとしている。

アップルの2025年世界開発者会議(WWDC)で基調講演を聞く参加者

グーグルは先週、「Android 17」と「Gemini Intelligence」を発表した。AIでホーム画面向けウィジェットを作成できる機能のほか、不要な言葉を自動で除去する新たな音声入力モード「Rambler」を搭載した。さらに、メモアプリ内の買い物リストを食品配送アプリと連携させるといった処理にも対応する。

アップルの広報担当者はコメントを控えた。

AI文章作成支援機能の拡充では、文法チェック機能を導入する計画だ。画面下部から半透明のメニューが表示され、元の文章と修正案を並べて示す。

ユーザーは個別に修正案を適用できるほか、一括反映や見送りも選べ、文法チェックを一時停止する機能もある。これは、校正や文章要約機能が搭載された2024年導入の「Writing Tools」を発展させたものだ。

アップルは「Shortcuts」のアップグレード版も準備中だ。カレンダーの予定共有やPDF要約のほか、帰宅時にガレージを開けて照明をオンにするといった自動化を、より簡単に作成できるようにする。

iPhone向け「Writing Tools」

現在テスト中の新バージョンでは、実行したい内容を説明するだけでショートカットを作成できる。現行版ではアプリ内で手動設定か、アップルが提供するギャラリーからのダウンロードが必要だ。

刷新後のアプリでは、「ショートカットで何をしたいか」という案内文と入力欄が表示され、ユーザーが希望内容を記述すると、システムが自動的にショートカットを生成し、端末にインストールする。

さらにアップルは、端末画面の背景画像となる壁紙をAIで生成する機能も準備している。壁紙選択画面に、「Image Playground」アプリを活用した新たな項目を追加し、ロック画面やホーム画面向けにオリジナルの背景画像を作成できるようにする。グーグルやサムスン電子は、AIによる壁紙生成機能を以前から提供している。

原題:Apple Plans AI Writing Help, Shortcuts and Wallpapers for iOS 27(抜粋)

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