(ブルームバーグ):米国とイランは戦争終結を優先するため、イランの高濃縮ウラン備蓄を巡る協議をいったん後回しにしているもようだ。双方とも、この問題は後の段階で扱うべきテーマだとの認識を示している。
イランのアラグチ外相は15日、訪問先のインドで記者会見し、高濃縮ウランの問題については「非常に複雑だ」とした上で、交渉の後半段階まで先送りすることで「米国側と一致した」と述べた。
トランプ米大統領は大統領専用機内で記者団に対し、「適切な時期になれば」イランのウランを持ち出すため米軍部隊を送り込む用意があると述べた。差し迫った作戦になる可能性は低いことを示唆した格好だ。
トランプ氏はこれに先立ち、中国の習近平国家主席と行った会談では、イランの核保有リスクに関しておおむね認識を共有できたとの見解を示した。そのうえで、ホルムズ海峡の通航正常化に向け、イランに働きかけるよう習氏に要請することは控えたと説明。一方で、習氏はいずれ行動を起こすとの見方を示した。
イランの半国営ファルス通信は14日、同国が中国側との協議を経て、中国船舶のホルムズ海峡通航を認めると報じた。
トランプ氏は北京滞在中、習氏との会談の合間に自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」でイランへの追加攻撃を示唆する一方、米国はホルムズ海峡経由のエネルギー輸入に依存していないと強調する場面もあった。
FOXニュースのインタビューでは、「われわれよりも中国がホルムズ海峡の開放を必要としている。われわれには必要ない。全く必要としていない」と語った。さらに、米国が「それに取り組んでいるのはイスラエルやサウジアラビアなどを支援するためだ」とし、「中国にとっても助けとなる」と述べた。
一方でアラブ首長国連邦(UAE)は、2027年末までにホルムズ海峡を経由しない原油輸出能力を倍増させる方針を示した。イラン戦争で実質的な封鎖が続く同海峡への依存を引き下げる狙いがある。
原題:US and Iran Appear to Postpone Uranium Talks Until Later Date(抜粋)
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