投資対象の魅力度は「日本の株式」がベストで「日本の債券」はワースト
5月7日に公表されたQUICK月次調査<債券>の結果によると、債券市場参加者が依然として「日本の国債」に強気になれないという状況が浮き彫りになった。当該調査では、「特別調査」として「今年度の投資対象の魅力度」について、ベストとワーストがそれぞれ調査された。金利が急ピッチで上昇してきた「日本の国債」については、ベストとした回答も少なくなかったが(有効回答数111票のうち14票)、ワーストとした回答の方が多かった(有効回答数110票のうち31票)。ベストについては、「日本の株式」(30票)、「米国の株式」(26票)に次ぐ3位だったため、円金利の水準に投資妙味を見出している市場参加者も少なくなさそうだが、ワーストについては「日本の国債」が最も票を集めた(2位の「プライベート資産」は20票だった)。円金利に低下圧力がかかるまでにはもう少し時間がかかる可能性が高い。
今回の調査では、「物価安定目標(2%)の達成時期をどのように考えるか」という調査も行われた。回答比率は、「すでに達成している」(33%)が最も多かったものの、日銀が展望レポートで示している「2026年後半に達成」(21%)、「2027年度前半に達成」(15%)といった回答も多かった。なお、「達成しない」(10%)という回答も少なくなかった。「基調的な物価上昇率」の解釈はそれぞれであり、評価が難しい。
(※情報提供、記事執筆:大和証券 チーフエコノミスト 末廣徹)