(ブルームバーグ):サウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)は総額70億ドル(約1兆円)のドル建て債を発行した。旺盛な需要を集め、イラン戦争による混乱を経て、湾岸地域の発行体が公募債市場に回帰する動きに投資家の関心が高いことを示した。
発行したのは3年債と7年債、30年債。7日に主幹事分を除いたピーク時の注文は240億ドル超に達した。事情に詳しい関係者が非公開情報を理由に匿名を条件に語った。
最長年限の30年債は、米国債に対して135ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の上乗せで条件が決定した。当初のプライストークでは約170bpの上乗せが提示されていた。PIFは1月にもドル建て債を発行している。
今回の起債は、中東の発行市場が慎重ながら再開しつつある中で実施された。6日にはエミレーツNBDが永久劣後債「その他ティア1(AT1)債」、ファースト・アブダビ・バンク(FAB)がスクーク債をそれぞれ発行している。地政学的な不透明感が強まる中、発行体が私募に大きく依存していた状況からの転換を示した。
サウジアラビアも市場のボラティリティーが高まる中、代替の資金調達手段への依存を強めてきた。今週初めには国家債務管理センターが年次借り入れ計画を完了し、資金需要の約90%を私募市場と国内発行で確保したと発表した。
シティグループとゴールドマン・サックス・グループ、HSBCホールディングス、JPモルガン・チェースが今回の起債の幹事を務めた。
原題:Saudi Wealth Fund Sells First Dollar Bonds Since Iran War (2)(抜粋)
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