(ブルームバーグ):トランプ米大統領は2日、ドイツに駐留する米軍の兵力削減について、これまでに発表されている約5000人を上回る規模とする計画を示した。トランプ氏の盟友の共和党議員や北大西洋条約機構(NATO)の他の加盟国からは、この動きに疑問の声が上がっている。
トランプ氏はフロリダ州で、「大幅に削減する」と記者団に発言したものの、具体的な計画や理由については説明しなかった。「5000人をはるかに上回る削減になる」と話した。
トランプ氏は欧州諸国について、イランとの戦争やホルムズ海峡の再開を巡って米国の要請に応じていないと批判し、不満を募らせている。
しかし、主要なNATO同盟国の一つから約5000人の部隊を撤退させるとの発表は広範な懸念を招いている。ポーランドのトゥスク首相は2日、欧州と北米を結ぶNATO同盟は崩壊の危機にあるとし、全ての加盟国に対し「この破滅的な流れ」を反転させるよう呼び掛けた。
米上院軍事委員会のウィッカー委員長と、下院軍事委員会のロジャース委員長は2日の共同声明で、数千人規模の部隊撤退に懸念を表明。与党共和党からの異例の異議表明となった。
両委員長は「欧州大陸から撤退するのではなく、これら5000人の米軍部隊を東方に再配置することで、欧州における強力な抑止力を維持することが米国の利益にかなう」とし、国防総省が今後数日から数週間にさらなる詳細を示すことに期待を示した。
トランプ氏は数カ月にわたり、欧州での米軍のプレゼンス縮小を警告してきた。また1日には、欧州連合(EU)からの自動車とトラックに対する関税率を25%に引き上げると発表しており、ドイツの自動車メーカーに特に大きな影響を及ぼす見通しだ。
トランプ氏は政権1期目の2020年にもドイツからの部隊削減を試みたが、立法措置で阻止された。今回も同様に議会の反対に直面する公算が大きい。
国防総省のパーネル報道官は1日の声明で、ヘグセス国防長官が5000人の撤退を命じたと明らかにしていた。
原題:Trump Threatens Deeper Cuts for US Troop Presence in Germany(抜粋)
--取材協力:Courtney McBride、Anthony Capaccio.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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