デフレ脱却で「名目」増大の効果
デフレを脱却し、物価上昇が当たり前の時代になった効果は、至る所に現れています。
国力の象徴でもある名目GDP(国内総生産)は、2025年に662兆円と前年比で4.5%も増加しました。長らく500兆円と言われた名目GDPが5年連続増加し、600兆どころか、700兆円を目前にしているのですから、物価上昇の効果を感じずにはいられません。
中でも税収は最も恩恵を受けたものでしょう。26年度予算では、国の税収を83兆円と見積もっています。コロナ前まで60兆円前後で停滞していたことを考えると、隔世の感があります。
物価高の分だけ消費税収が増え、賃金の増加で所得税も増収です。企業の売上や利益も名目値ですから、法人税も増収です。税収が増えれば、歳出拡大余地が生まれ、財政赤字の削減も現実的に可能になります。
株価も物価上昇を織り込めば、上昇するのは当然で、日経平均は昨年秋に5万円、23日にはついに一時6万円台と、ピッチの速い上昇です。