(ブルームバーグ):トランプ米大統領は米格安航空会社スピリット・アビエーション・ホールディングスに買い手候補が現れてほしいと述べ、同航空への政府支援にも前向きな姿勢を示した。一方でアメリカン航空グループとユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスとの合併には反対の意を表明した。
トランプ氏は21日、米経済専門局CNBCとのインタビューで「スピリットは苦境にあり、誰かが買収してくれるのが望ましい」と述べ、1万4000人の雇用が懸かっていることを考えれば、「連邦政府が支援すべきかもしれない」と付け加えた。
事情を知る複数の関係者によると、スピリットは会社清算を回避しようと、米政府に出資を持ちかける方向で検討している。
21日の米株式市場で、スピリット株はトランプ氏の発言を受けて一時178%上昇した。一方、ユナイテッドとアメリカンの株価はいずれも下落した。
ブルームバーグ・ニュースは13日、ユナイテッドのスコット・カービー最高経営責任者(CEO)がアメリカンと合併する可能性を政府高官に提案したと報道。この件に関するトランプ氏の発言はそれ以降、これが初めてとなった。
アメリカンはその後、ユナイテッドと協議しておらず、関心もないと表明している。ユナイテッドはこの日、決算を発表する予定だが、これまでに合併報道についてコメントしていない。
トランプ氏はCNBCのインタビューで「アメリカンは順調で、ユナイテッドも非常に好調だ」と発言。「ユナイテッドの関係者を知っているが、非常にうまくやっている。両社が合併するのは好ましくない」と述べた。
米国とイランの戦争でジェット燃料価格が急騰し、世界の航空会社に対応を迫る中、不確実性の高まりを受け、業界再編が再び関心を集めるようになった。20日にはアラスカ・エア・グループが通期の利益見通しを取り下げ、4-6月(第2四半期)の損失が市場予想より大幅になる可能性を示した。アメリカンの決算も今週発表される。
原題:Trump Wants Buyer for Spirit, Pans United-American Merger (3)(抜粋)
--取材協力:Josh Wingrove、Matt Turner、Allyson Versprille.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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