米オルタナティブ投資会社ブルー・アウル・キャピタルの株価が15日に大幅続伸し、2日間の上昇率は2022年11月以来最大となった。リスク選好の動きが株式相場の上昇を後押ししたほか、米大手金融機関トップがプライベートクレジットを巡る懸念を和らげた。

ブルー・アウルの株価終値は前日比8.2%高の9.92ドル。過去2日間で約17%上昇した。10日には、1兆8000億ドル(約290兆円)規模のプライベートクレジット市場やそのソフトウエア分野へのエクスポージャーへの不安から売られ、上場来安値を更新していた。

しかし、今週決算を発表した米大手金融機関の経営陣はプライベートクレジットへのエクスポージャーについて、十分に管理できる水準にあると強調し、冷静な対応を呼びかけた。ベッセント米財務長官も、財務省の調査で業界に「システミックな問題が生じる兆候は確認されていない」と述べた。

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)が、ブルー・アウルの上場ビジネス開発会社(BDC)が発行した4億ドルの社債を全額購入したことを巡る報道

S&P500種株価指数が過去最高値を更新する中、同業のアレス・マネジメントやアポロ・グローバル・マネジメント、KKRの株価も上昇したが、ブルー・アウルの上昇率はこれらの企業を上回った。

ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、マイケル・ケイ氏は、「プライベートクレジットに関する銀行の前向きな発言」が上昇を後押しした可能性が高いと指摘。「ブルー・アウルなど一部銘柄に売り圧力がかかっていたことに加え、イラン情勢の進展を背景としたリスク選好の動きも寄与したとみられる」と語った。

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は13日、ブルー・アウルの上場ビジネス開発会社(BDC)が発行した4億ドルの社債を全額購入し、市場の信頼感を押し上げた。無担保債市場におけるBDCの資金調達は約1カ月ぶりだった。ゴールドマン・サックス・グループのBDCも14日に7億5000万ドルの起債を実施した。他のプライベートクレジットファンドも追随が見込まれている。

ブルー・アウルは21年5月、アウル・ロック・キャピタル・グループとダイアル・キャピタル・パートナーズとの特別買収目的会社(SPAC)合併を通じて株式を公開した。

原題:Blue Owl Surges Most Since 2022 Amid Banks’ Private Credit Calm(抜粋)

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