16日朝の外国為替市場で円は対ドルで158円台後半で推移。片山さつき財務相とベッセント財務長官の日米財務相会談を受けて一時買われた一方で、日本銀行の利上げ期待後退による売りで方向感を欠いている。債券は下落が予想される。

連邦準備制度理事会(FRB)が15日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)は、戦争により不確実性が高まっていると指摘し、「中東の紛争は、雇用や価格設定、設備投資を巡る意思決定を複雑にする大きな不確実要因として指摘された。多くの企業が様子見の姿勢を取っている」と記した。

三井住友信託銀行ニューヨークグローバルマーケッツ部の山本威調査役は片山財務相発言について、強さが増したわけでもなく160円にはなお距離のある手前の水準だったことから、市場の反応は続かなかったと述べた。同時に日銀利上げ期待後退で「円を売りたいニーズは強い」と語った。

野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは、米国とイランの和平協議への期待は維持されているが、市場は「全体的に膠着(こうちゃく)状態」と指摘。きょうは中東情勢をにらんだ展開となるとした。

債券

債券相場は反落が見込まれる。三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、米金利の上昇に加え、先物が夜間取引で下落していることを理由に挙げた。きょうの流動性供給入札も相場の重しになる可能性があるという。

米国とイランの停戦の2週間延長への期待から市場はリスク選好に傾きやすく、株式は買われやすい。市場は戦闘終結後を意識する局面に入りつつあり、堅調な米経済を背景に米金利は上昇、日本の金利にも上昇圧力がかかるとみられている。

先物夜間取引で中心限月6月物は15日の日中取引終値比13銭安の129円93銭で終えた。小口氏の先物の予想レンジは129円70銭-130円ちょうど、新発10年債利回りは2.41-2.445%(15日は2.405%で終了)。15日の米10年国債利回りは前営業日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い4.28%程度だった。

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