イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業スペースXへの初期段階での投資により、アルファベットは10億ドル規模の利益を得る可能性があることが、新たな届け出で明らかになった。スペースXの新規株式公開(IPO)が巨額の富を生み出す可能性を示している。

スペースXが今週アラスカ州に提出した開示資料によると、2025年末時点でアルファベット傘下のグーグルは同社株式の6.11%を保有していた。同州では5%以上を保有する株主の報告が義務付けられている。スペースXがIPOで目指す評価額2兆ドルで計算すると、この持ち分の価値は1220億ドル(約19兆4000億円)に相当する。

グーグルはこれまでもスペースXへの出資を開示してきたが、その正確な保有比率はこれまで報じられていなかった。

スペースXのIPOにより、他の個人や企業も巨額の利益を得る可能性がある。関係者によると、スペースXは非開示でIPOを申請しており、順調に行けば6月にも上場する見通しだ。同社が検討しているIPO規模はおよそ750億ドルと見込まれ、実現すれば過去最大級となる。時価総額が2兆ドルに達した場合、0.05%の持ち分でも一夜にしてビリオネアが生まれる計算だ。

グーグルは2015年にスペースXに初めて出資し、フィデリティ・インベストメンツとともに10億ドルの資金調達ラウンドに参加した。この際の企業価値は100億ドルと評価され、両社で約10%の持ち分を取得。フィデリティの現在の保有比率は、一部のファンドが公表している分を除き不明だ。

グーグルとフィデリティはコメントを差し控えた。スペースXはコメント要請に応じなかった。

原題:Alphabet Poised for $100 Billion Windfall on SpaceX Investment(抜粋)

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