米アマゾン・ドット・コムは、米衛星通信会社グローバルスターを約116億ドル(1兆8400億円)で買収することで合意した。自社の衛星事業構築を加速させる狙いだ。

アマゾンはグローバルスターの株主に対し、1株当たり現金90ドル、またはアマゾン株0.32株(評価額は1株当たり最大90ドルに制限)を提示している。13日のグローバルスター株の終値に対して23.5%のプレミアムとなる。取引の完了は2027年を見込んでいる。

アマゾンでデバイス・サービス部門を率いるパノス・パネイ上級副社長は発表文で「今回の買収により、より多くの地域で、より高速かつ信頼性の高いサービスが提供されるようになり、顧客は大切な人や重要なものと常につながることができる」と述べた。

ブルームバーグ・ニュースは先に、アマゾンがグローバルスターの買収に向けて最終段階の協議を進めていると報じていた。

アマゾンは低軌道衛星網「Amazon Leo(アマゾンレオ)」の構築を進めており、急成長するスターリンク事業を展開するイーロン・マスク氏率いるスペースXに対抗する。スターリンクは1000万超のアクティブユーザーを抱え、約1万基の衛星を運用している。今年の売上高は90億ドルを超える見通しだ。

衛星ブロードバンドは、とりわけアクセスが難しい地域で需要が拡大しているが、アマゾンは7700基超の衛星でカバー範囲を拡大する目標の達成が遅れている。

ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ジョン・デービス氏は、グローバルスターはすでに稼働中の衛星ネットワークを保有しているため、アマゾンの取り組みを加速させる可能性があると指摘した。

ただ、グローバルスターのネットワークはスターリンクより小規模で、主に通信環境が不十分な地域でスマートフォンなどの接続を支援する用途に特化している。例えば、アップルのiPhoneに搭載されている緊急通報機能は同社のネットワークが支えている。

原題:Amazon to Buy Satellite Operator Globalstar for $11.6 Billion(抜粋)

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