インドは、2028年の国連気候変動枠組み条約第33回締約国会議(COP33)の開催国への立候補を撤回した。パリ協定の下で進められる地球温暖化対策の外交プロセスにとって後退となる。

同国政府は、COP33の開催地を決定する各国グループ宛ての書簡で、「28年のコミットメントの見直しを踏まえ」立候補を取り下げると説明した。書簡はブルームバーグが確認したもので、「世界的な気候変動対策の前進に向けインドは引き続き国際社会と建設的に関与していく」と記した。

インドは数年前に開催地として名乗りを上げていた。COP33が同国で開かれれば、グローバルサウスが直面する特有の気候課題に注目が集まるとの期待もあった。

環境・森林・気候変動省はコメントを控えた。撤回についてはロイター通信が先に報じた。

この決定に対し、気候活動家からは批判の声が上がった。

サタット・サンパダ気候財団の創設者ハルジート・シン氏は「インドは再生可能エネルギーの成果や電動モビリティー革命などをアピールする自国開催の舞台を失った」と指摘。「気候問題の議論が発展途上国のニーズを中心に組み立てられるべき」時期に「一歩引いたことで、インド政府はグローバルサウスの立場を擁護する重要なプラットフォームも失う」と述べた。

COP会議は毎年開催される。COP31は11月にトルコ南部アンタルヤで開かれる予定。開催地を巡って争っていたトルコとオーストラリアが異例の妥協に至り、トルコが会場を提供し、オーストラリアが交渉を主導する形で共催する。

原題:India Withdraws Bid to Host 2028 UN Climate Talks (1)(抜粋)

--取材協力:Laura Millan.

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