(ブルームバーグ):イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発会社スペースXは、新規株式公開(IPO)における評価額の目標を2兆ドル(約319兆円)超に引き上げた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
同社とアドバイザーは、今後数週間に予定されている会合に先立ち、IPOの潜在投資家に対してこの水準を提示しているという。投資家の関心を探る事前調査プロセスである「テスト・ザ・ウォーターズ」では、評価額を裏付けるより詳細な情報が示される可能性が高い。
実際に評価額が2兆ドルを超えれば、スペースXの企業価値は数カ月で約3分の2増加することになる。同社はマスク氏のAIスタートアップ企業「xAI」を買収しており、この取引で統合後の企業価値は1兆2500億ドルと評価されていた。
また2兆ドル超の評価額なら、S&P500種株価指数の構成銘柄のうち、エヌビディア、アップル、アルファベット、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムの5社を除く全企業を上回ることになる。また、上記5社を除くマグニフィセント・セブン銘柄であるメタ・プラットフォームズや、同じくマスク氏が率いるテスラも上回る規模だ。
関係者によると、スペースXは非開示でIPOを申請した。順調に行けば6月にも上場する見通しだ。実現すれば、同じくIPOを検討しているAI開発企業のオープンAIやアンソロピックに先立ち、スペースXがメガIPO案件の皮切りとなる公算が大きい。
また、スペースXは上場で最大500億ドルを調達する可能性がある。実際にそうなれば、2019年に290億ドルを調達したサウジアラムコを上回り、過去最大規模となる。
IPOに関する協議は現在も続いており、今後変更される可能性があると、関係者が匿名を条件に語った。スペースXの広報担当者は現時点でコメントの要請に応じていない。
原題:SpaceX Is Said to Target More Than $2 Trillion Valuation in IPO(抜粋)
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