米スターバックスは、バリスタの接客改善や業務スピード向上を促すため、新たな報酬制度を導入する。

同社の2日発表によると、バリスタやシフトスーパーバイザー(時間帯責任者)といった米国の時給制従業員は、店舗が売り上げや運営、顧客サービスの目標を達成した場合、年間で最大1200ドル(約19万1000円)の追加報酬を得られる。制度は7月に開始し、最初の四半期支給は秋に行われる予定。

Photographer: Gabby Jones/Bloomberg

持ち帰り注文への注力やサービスの遅れで売り上げが伸び悩む中、スターバックスは事業の立て直しを急いでいる。2024年に最高経営責任者(CEO)に就任したブライアン・ニコル氏は、居心地の良い座席を備えた魅力的な店舗づくりや注文の迅速化、顧客との温かみのあるやり取りを柱とする戦略を打ち出した。

この取り組みは成果を見せ始めている。2025年10-12月(第1四半期)の世界の既存店売上高は4%増と、2年ぶりの高い伸びを記録した。26年度についても市場予想を上回る会社見通しを示したが、投資家は持続的な成長を求めている。

同社はさらに、アプリを使ったオンライン注文やレジでの支払い時に、クレジットカードやデビットカードでチップを支払える機能も導入する。これによりボーナスと合わせて従業員の賃金は5-8%押し上げられる可能性があるとしている。賃金の支払いも月2回から週1回へと変更する。

こうした変更は、労働組合のある拠点では団体交渉の対象となる。労組のある拠点は全体の約5%。

スターバックスは立て直し開始以降、繁忙時間帯により多くの従業員を配置するため約5億ドルを投じてきた。さらに、店舗運営の円滑化に向け、店長を補佐するコーチ職も新設する。

こうした施策は直営店が対象で、空港やスーパーマーケットなど第三者が運営するライセンス店舗には適用されない。規制当局への届け出によると、米国の直営店では昨年9月時点で21万4000人を雇用している。ボーナスに伴うコストは業績改善で吸収できると、同社は見込んでいる。

原題:Starbucks Dangles $1,200 Bonuses for Friendlier, Faster Baristas(抜粋)

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