オーストラリアの2つの州が公共交通機関を一時的に無料にする。中東紛争で供給リスクが高まる中、燃料価格高騰の影響を緩和する。

ビクトリア州政府は声明で、3月31日から1カ月間、州民は公共交通機関を無料で利用できると発表。タスマニア州政府もプレスリリースで、3月30日から7月1日までの期間、バスおよびフェリーの運賃支払いを免除すると発表した。

オーストラリアでは燃料供給リスクが高まっており、数百カ所のガソリンスタンドで在庫不足が報告されているほか、農業や鉱業分野でも配送の混乱が伝えられている。アルバニージー首相は27日、短期的な供給は確保されていると説明し、家庭や企業の不安解消に努めた。

燃料高は中央銀行のインフレ見通しにも影響を及ぼしている。中東での戦争による供給ショック以前から、物価上昇圧力はすでに高まっていた。

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は直近の会合で政策金利を4.1%に引き上げたが、決定を巡っては政策委員会内で意見が分かれた。市場では26日時点で、年内にさらに2回の利上げが完全に織り込まれている。

政府は28日、民間セクターによる国際市場からの燃料調達を政府が保証する措置など、燃料の安全保障強化に向けた新たな権限を導入する計画を明らかにした。これらの措置は30日に議会に提出される。

原題:Two Australia States to Offer Free Transport as Fuel Prices Rise(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.