トランプ米大統領は21日遅く、イランがホルムズ海峡の商船通航を速やかに再開させない場合、同国の発電所を攻撃すると警告した。これに対し、イランは22日、トランプ氏が実行に移した場合、中東全域の主要インフラを攻撃するとの声明を発表した。

トランプ氏はトゥルース・ソーシャルに、48時間以内に海峡を開放しなければ、最大規模の施設を皮切りにイランの複数の発電所を「攻撃し壊滅させる」と投稿した。

イランの軍作戦司令部はイランのタスニム通信を通じて発表した声明で、「これまでの警告に続き、敵がわが国の燃料・エネルギーインフラを攻撃した場合、地域の米国および米国側の政権に属するすべてのエネルギー、IT(情報技術)、海水淡水化インフラを標的にする」と表明した。

トランプ氏のコメントは、ホルムズ海峡を巡るトランプ氏のレトリックを劇的にエスカレートさせるものだ。前日には、対イラン軍事行動の「縮小」を検討しており、海峡の警備責任は航路に依存する国々が負うべきだとの認識を示していた。

世界の石油・ガスの約2割が通過するホルムズ海峡は、脅威の高まりを受けて輸送がほぼまひ状態にある。エネルギー供給ショックを受け、原油価格は急騰しており、20日には国際指標の北海ブレント先物終値が1バレル=112.19ドルを記録した。

一方で、他国はホルムズ海峡を通じて貨物を輸送する手段を見いだし始めている。インド政府による外交交渉を受け、イラン海軍はインドの液化天然ガス(LNG)タンカーの通航を誘導した。

イラン当局は、戦闘が続く中でホルムズ海峡再開に関する議論に難色を示している。

イランの電力施設への攻撃は、サウスパース・ガス田などへの攻撃と異なり、世界のエネルギー供給に即座に波及するものではない。ブルームバーグが集計したデータによると、イランには98の天然ガス発電所が稼働している。最大級の施設には、首都テヘラン南東ダマバンドにあるコンバインドサイクル発電所、アフワズの北部にあるラミン発電所、チャトルードのケルマーン発電所などがある。

最大規模の発電所から攻撃を開始するというトランプ氏の警告は、ブシェール原子力発電所を指している可能性もある。

発電所攻撃の警告は、トランプ氏がイスラエルに対し、中東地域のエネルギー施設への攻撃停止を求めている中で行われた。こうした攻撃はイランによる石油・ガス施設への報復を招き、世界市場への供給停滞をさらに悪化させる恐れがある。

原題:Iran Threatens to Hit Key Infrastructure After Trump’s Ultimatum、Trump Gives Iran 48 Hours on Hormuz, Threatens Power Plants (2)、Trump Gives Iran 48 Hours on Hormuz, Threatens Power Plants (1)(抜粋)

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