(ブルームバーグ):ゆうちょ銀行の中尾英樹常務は23日の定時株主総会で、金利が上昇する局面で同行の預金量が減少している状況を巡り「安定的に維持していくことは必要だ」と説明した。運用の基盤は潤沢な預金だとの認識を示した。
同行の前期末(2026年3月末)の預金量が186兆1131億円と1年前から4兆3519億円減少したことに関する株主からの質問に答えた。中尾氏は要因としてインフレが進んで引き出しが増えたり、金利上昇で他の金融商品への選好が進んだりしたほか「相続で地方に住んでいる方のお金が都市にいく状況もある」と話した。
同氏は、4兆円という減り方について「すぐに悪い影響があるとは考えていない」と述べた。その上で安定的な維持が必要だとし、「相続を意識している顧客向けの商品充実や、デジタルサービスなど若い世代へのアピールに取り組んでいく」と対策を語った。
日本銀行は6月の金融政策決定会合で政策金利を1%に引き上げると決めた。金利上昇を受け、金融機関同士の預金獲得競争は激しさを増している。国内有数の預金量を持つゆうちょ銀の対応策に注目が集まる。
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