(ブルームバーグ):ペルシャ湾の入り口、原油輸送の要衝であるホルムズ海峡は、イラン攻撃の開始後、1週間余り実質的な封鎖状態が続いているが、ばら積み貨物船(バルクキャリア)が7日、「中国人船主」という目的地信号を発信し、海峡を通過したもようだ。
船舶追跡データによれば、リベリア船籍の「シノオーシャン 」は、7日にホルムズ海峡を通過する際、船舶自動識別装置(AIS)から「CHINA OWNER_ALL CREW(中国船主・乗組員全員)」という目的地信号を発信した。シノオーシャンは、アラブ首長国連邦(UAE)ミナサクル港で3月5日に貨物の積み込みを行った。積み荷は不明だ。
ホルムズ海峡航行の安全を確保するため、中国と関係しているとの情報を先週発信した船舶は、シノオーシャンが2隻目だ。5日にはオマーン沖を航行していたバルクキャリア「アイアンメイデン」が目的地信号を「中国人船主」に変更し、海峡を通過した。
米・イスラエル軍のイラン攻撃と、中東各地を標的とする報復が拡大する中で、ペルシャ湾のバルクキャリアや石油・液化天然ガス(LNG)タンカーは攻撃開始後、1週間余り身動きが取れない状態に置かれている。
前週末には液化石油ガス(LPG)タンカー「ボアジチ」が、イスラム教徒船主・トルコ船籍という情報を発信した。ホルムズ海峡通過時の攻撃回避が目的と考えられる。
船舶情報データベース「イクエーシス」によると、シノオーシャンはアクイラ・シッピングが所有し、香港の会社が管理している。いずれも中国に本社を置く。
原題:Second Bulk Carrier Claiming to Be Chinese Passes Through Hormuz(抜粋)
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