米国とイスラエルによるイラン攻撃を受けて、暗号資産(仮想通貨)投資家の間で人気の24時間取引市場が、コモディティー(商品)や伝統的な資産クラスの思わぬ取引拠点となっている。週末も継続的にヘッジ手段を確保しようとする動きが強まっているためだ。

仮想通貨取引所ハイパーリキッドで、満期のない先物契約であるパーペチュアル・スワップ(永久先物)のうち、原油に連動する契約は約6.2%上昇し、1バレル当たり70.6ドルを付けた。金と銀の契約もそれぞれ約5%、約8%上昇し、1オンス当たり5464ドル、97.5ドルとなった。こうした動きは、従来の金融市場が週明け3月2日に再開した際の反応を示唆する可能性がある。

イランを巡る衝突は仮想通貨全体に急激なリスク回避の動きを引き起こした。ビットコインは一時3.8%下落して6万3038ドルまで売られた後、ニューヨーク早朝の取引では6万4000ドル近辺まで持ち直した。イーサは一時4.5%下落し、1836ドルを付けた。コインゲッコーのデータによると、直後に仮想通貨全体の時価総額は約1280億ドル(約19兆9700億円)減少した。

ハイパーリキッドにおけるコモディティー関連の永久先物では銀が取引を主導。過去24時間の売買高は4億ドルを超えた。金の契約も約1億4000万ドルが取引された。同プラットフォーム上の米株価指数連動商品は1-2%下落している。

永久先物は仮想通貨のデリバティブ商品だ。先物に似ているが満期がなく、レバレッジをかけたポジションを24時間保有できる。清算機関を介する遅延なしにマクロ見通しを反映させるのに適している。ハイパーリキッドなどの取引所が仮想通貨以外のコモディティーや他の資産クラスで永久先物の取引を提供する取り組みは急速に広がっており、今回その傾向が改めて鮮明となった。

原題:Oil, Gold Rally on Crypto’s 24/7 Venues Amid Iran Risk (1)(抜粋)

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