(ブルームバーグ):米航空大手ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスは、ロイヤルティープログラムの大幅な見直しを進めている。同社の提携銀行カードを持つ顧客への特典を拡充する一方で、低価格志向の利用者への一部の特典は縮小する。
19日の発表によると、会員プログラム「マイレージプラス(MileagePlus)」のクレジットカードおよびデビットカードを持つ主な利用者には、マイルと引き換えに予約する航空券に少なくとも10%の割引が適用される。さらに、提携カードを保有する「プレミア(Premier)」会員の場合、割引率は少なくとも15%に引き上げられる。
カード保有者は非保有のマイレージプラス会員と比べ、フライトの利用で1ドル当たり獲得できるマイルが2倍となる。
一方で、ユナイテッドは最も安い運賃で獲得できるマイルを制限する。ベーシックエコノミー運賃でマイルを獲得するには、マイレージプラス会員であっても、4月2日からは提携カードの保有が必要となる。
今回の発表は、特典内容やマイルの獲得条件をクレジットカードとの関係に一段と結びつける制度変更の一環だ。競合のデルタ航空やアメリカン航空グループと同様、ユナイテッドはロイヤルティープログラムを収益拡大の柱として位置付けている。
多くの米国人が食料品や住居費、公共料金の高騰に直面する中でも、航空各社は最も利益をもたらしてくれる顧客層に注力している。ベーシックエコノミー運賃を予約し、年会費のあるクレジットカードを避ける傾向の強い、価格に敏感な旅行者には、航空業界の方針転換によって不利になる恐れがある。
ロイヤルティープログラムは、銀行から毎年数十億ドルの収益を生み出しており、航空会社にとっては航空券需要が弱まった際の緩衝材にもなる。このため航空各社にとってはカード保有者や上級会員を優遇するインセンティブが働く。
国内運賃の下落とコスト上昇が進む中、各社はロイヤルティー収入を巡る競争を一段と激化させている。高額支出の旅行者を囲い込み、膨大なマイル残高を収益化する方法を模索している。
アメリカン航空は今年、ロイヤルティー会員に対し機内Wi-Fiを無料で提供するとしており、デルタ航空やサウスウエスト航空も頻繁に利用する顧客を対象とした同様の特典を導入している。
原題:United Airlines Overhauls Loyalty Program to Reward Cardholders(抜粋)
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