米CBSニュースのバリ・ワイス編集局長は今月、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)でジャーナリズムの未来について講演する予定だったが、中止となった。

UCLAは19日、今月27日に予定されていた講演の中止を発表した。ワイス氏から安全上の懸念を指摘されたことを理由に挙げた。講演は、2002年にイスラム過激派組織に殺害されたユダヤ系米国人ジャーナリストを追悼する「ダニエル・パール記念講演」シリーズの一つとして企画されていた。

CBSは電子メールで「常に警備チームの指示に従っており、今回も例外ではない。日程の変更に向けて大学側とスケジュールを調整している」と説明した。

この講演シリーズはUCLAのバークル国際関係センターが主催。米紙ロサンゼルス・タイムズによると、同センターの複数の職員がワイス氏の登壇に反対していた。また、UCLAは大規模な学生デモを予想していたという。

UCLAの学生新聞「デイリー・ブルーイン」は、同センターのアソシエイトディレクターを務めるマーガレット・ピーターズ氏が、講演が後日開催されるなら辞任すると予告したと伝えた。

UCLAのスティーブ・ルーリー副学長補(安全保障担当)はブルームバーグに宛てた声明で、「大学側は学内の警備部門や外部の法執行機関と連携し、包括的な安全対策を実施する準備を整えていた」とし、「UCLAは各行事に応じた安全対策を整え、多様な視点を提供する一般向け事業を引き続き支援する」と表明した。

ワイス氏はボディーガードを帯同することが多い。昨年10月、CBSの親会社パラマウント・スカイダンスが、同氏のメディア「フリー・プレス」を買収したことに伴い、CBSニュースの編集局長に就任した。

同氏はイスラエル支持の姿勢に加え、既存メディアがリベラルに偏りすぎていると批判することで知られる。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)やニューヨーク・タイムズ(NYT)の論説部門に在籍した経歴がある。2020年7月にNYTを退社した際には、自身の見解に反発する同僚からのいじめから、経営陣が守ってくれなかったと批判した。

CBSニュースのトップ就任以降、ワイス氏は人員削減を主導したほか、報道番組「60ミニッツ」で不法移民の送還を扱った特集の放送を、予告編の放映後に延期するという、物議を醸す決定を下した。特集番組はその後、ほとんど内容が修正されずに放送された。

原題:Bari Weiss Appearance at UCLA Is Canceled Over Security Concerns(抜粋)

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