クラウドコンピューティング技術を基盤とするウォール街の証券会社、米クリア・ストリート・グループは、先週の新規株式公開(IPO)延期に続き、IPO申請を取り下げた。

同社は19日、米証券取引委員会(SEC)への届け出でIPO登録の取り下げを申請した。12日にはIPO規模を2380万株(1株当たり40-44ドル)から1300万株(同26-28ドル)に縮小した後、市場環境を理由にIPOを延期していた。

延期した際、クリア・ストリートの広報担当者は電子メールでのコメントで、上場計画は投資家から強い関心を集めたとした上で、同社は今後、IPOを再検討する意向だと述べていた。

規模縮小前に提示した最大120億ドル(約1兆8600億円)の評価額については、投資家から反発が出ていたとブルームバーグは先に報じていた。

米国のIPO市場はこのところ動揺している。フィンテック企業のAGIが価格決定前に上場規模を縮小した一方、広告テック企業のリフトオフ・モバイルは価格決定のわずか数時間前にIPOを延期した。同社は17日に非公開で再申請した。

届け出によれば、証券・デリバティブ市場へのアクセスを顧客に提供しているクリア・ストリートは、従来型のコンピューターシステムに依存していないため、顧客に対し、清算や決済、カストディー、資金調達へのアクセスを既存の銀行や証券会社よりも効率的に提供できると投資家に売り込んでいた。

IPO幹事は、ゴールドマン・サックス・グループとバンク・オブ・アメリカ(BofA)、モルガン・スタンレー、UBSグループに加え、クリア・ストリート自身が務めていた。

原題:Broker Clear Street Withdraws IPO Filing After Postponing Deal(抜粋)

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