(ブルームバーグ):米疾病対策センター(CDC)の予防接種実施諮問委員会(ACIP)の正当性を巡る係争がマサチューセッツ州ボストンの裁判所で続く中、同委員会は来週開催予定だった次回会合を3月中旬に延期する。事情に詳しい関係者が明らかにした。
具体的な会合日程は未定だと、関係者は非公開の協議内容だとして匿名で語った。
米厚生省のニクソン報道官は会合の延期を認め、詳細が判明し次第、追加情報を公表すると述べた。CDCはコメント要請に応じなかった。
ACIPは、米国の子どもや成人に推奨する予防接種を検討し、保険適用の判断にも影響を与える。ケネディ厚生長官が今年、ACIPの委員全員を解任し、ワクチン懐疑派を含むメンバー構成に変えて以降、同委は厳しい目にさらされている。
CDCはケネディ長官就任以来、大規模な人員削減や幹部刷新などで混乱が続いている。今月18日には米国立衛生研究所(NIH)のジェイ・バタチャリア所長がCDC暫定所長に任命された。
2月のACIP会合では通常、CSLやサノフィ、アストラゼネカなどが製造する次期季節性インフルエンザワクチンの有効性が議題となる。来週予定されていた会合でどの製品が検討・審議されるかを示す議題案は公表されていなかった。
現在のACIP委員には、ワクチンの安全性に公に疑問を呈してきた人や、大手ワクチンメーカーのメルクを相手取った訴訟で専門家証人を務めた人が含まれている。
ACIPは昨年、出生時のB型肝炎ワクチン接種推奨を終了するという決定を行い、物議を醸した。委員長を務める小児心臓専門医のカーク・ミルホーン氏は先月のポッドキャストで、米国でポリオやはしかのワクチン接種が必要かどうか疑問を呈した。
これまでの会合では、ワクチンに関する誤った情報が数多く議題に上り、委員同士の激しい議論や、採決結果の解釈を巡る混乱も生じていた。
一部の反ワクチン派は、子どもの接種スケジュールの見直しが十分ではないとしてACIPを批判している。1月にはケネディ長官がACIPを経ずに接種推奨対象の疾病数を17から11に減らし、医療団体から強い反発を招いた。
主要な公衆衛生・医療団体は、ケネディ長官が既存の手続きを経ずに、米国民に害を及ぼす変更を進めたとして厚生省を提訴し、ボストンで係争中だ。
原題:US Vaccine Panel Meeting Delayed as RFK Jr. Pushed on Shots (1)(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.