16日の東京株式市場でサンリオ株が一時13%高と大幅続伸し、2025年11月以来の日中高値を更新した。通期利益予想の上方修正を受けて連日の急騰となる中、高水準に積み上がった空売り(ショート)の解消が進めば、需給面から株価がさらに上昇する可能性がある。

S&Pグローバルの集計データによると、サンリオ株の空売りが浮動株に占める比率は約22%と東証株価指数(TOPIX)500指数の採用銘柄で4番目の大きさ。人気キャラクター「ラブブ」で知られ、比較されることが多い中国の泡泡瑪特国際集団(ポップマート・インターナショナル・グループ)の空売り比率も株価の過熱感などから高止まりしているが、サンリオはその2倍超に上る。

サンリオは12日、今期(2026年3月期)の営業利益見通しを従来の702億円から751億円に引き上げた。アナリストからはポジティブサプライズとの声が上がり、株価は2営業日で30%近く上昇した。高市早苗政権の台湾有事を巡る発言を発端とした日中関係の悪化などを受け、株価は25年後半から今年1月にかけて大幅下落したが、通期計画の上方修正が先行きへの懸念を払拭した。

りそなホールディングスの武居大暉ストラテジストは、決算を受けて「ファンダメンタルズ面からの見直しが入った」とし、投資家が新規の買いに動いた可能性があると指摘。空売り勢はポジション調整をせざる得ない状況になっているとみる。

一方、個人投資家の取引を反映する信用取引では、サンリオ株の上昇を見込む買い残が売り残を大きく上回っている。武居氏は、株価上昇局面では信用買いの利益確定売りで反対売買が行われる可能性があるが、買い残高が減少傾向にある中、 「従来ほど売り圧力として上値を押さえつけるようにはならないだろう」と話した。

東京証券取引所が公表する銘柄別信用取引週末残高によると、6日申し込み時点のサンリオ株の信用買い残高は1379万5200株と3週連続で減少した。

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