米上院銀行委員会メンバーのティリス議員(共和)は12日、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長への司法省の刑事捜査に代わり、同委が独自に調査を実施して事態を収拾し、トランプ大統領が指名した次期議長人事の承認に道を開くべきだとの提案を退けた。

ティリス氏は司法省捜査を連邦準備制度の独立性への攻撃と見なし、この問題が解決するまでFRB人事の承認手続きを阻止する考えを示している。これにより、トランプ氏がパウエル氏の後任として指名の意向を発表したケビン・ウォーシュ元FRB理事が就任に必要な上院本会議での承認に進めない可能性がある。

ティリス氏は「連邦準備制度は独立していなければならず、この問題をごまかすことはできない」と発言。司法省について「彼らは、私の認識が誤りだったと証明する説得力のある捜査を進めるか、現行の捜査を終わらせて次に進む必要がある」と語った。

トランプ氏はかねて、自身の利下げ注文に応じる人物を次期FRB議長に起用する考えを重ねて表明。大統領にとってティリス氏の姿勢は大きな障害となる。上院銀行委でティリス氏の支持が得られなければ、ウォーシュ氏の指名承認のための十分な票を確保できない可能性が高い。

司法省のパウエル議長捜査は、首都ワシントンにあるFRB本部改修工事費用が当初見積もりから大幅に膨らんだことと、それについて議長が昨年6月に上院銀行委で行った証言に関連するものだ。

共和党関係者によれば、改修工事費用の問題について、司法省捜査ではなく上院銀行委が調査の責任を引き受ける案が考えられている。しかし、ティリス氏は記者団に対し、こうした案を退ける考えを示した。

一方でトランプ氏も2日、捜査を打ち切るべきかとの記者団の質問に対し、「いや、最後までやるべきだ」と答え、態度を軟化させる兆しは同様に見られないのが現状だ。

ティリス上院議員はパウエルFRB議長に対する司法省の刑事捜査について、ホワイトハウスは不意を突かれた可能性が高いとの見方を表明

原題:Tillis Rejects Idea for Clearing Path to Warsh Fed Confirmation(抜粋)

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