30日の債券相場は下落が予想される。日本銀行の利上げ観測が強まっていることが重しになる。この日の2年利付国債入札は利回りの高さから波乱なく消化されるとの声が出ている。円の対ドル相場は153円付近でもみ合い。

東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは「日銀が利上げに前向きであることは間違いなく、市場の利上げ織り込みも二歩進んでは一歩引く感じで進んでいる」と話す。2年債入札については「前日の利回り上昇で消化しやすくなった」とし、現状の金利水準なら無難に通過するとみている。

先物夜間取引で中心限月3月物は29日の日中取引終値比2銭安の131円50銭で終えた。佐野氏の新発10年債利回りの予想レンジは2.245-2.265%(29日は2.25%で終了)、先物3月物は131円31銭-131円62銭。米10年国債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い4.23%程度で取引を終えた。

2年債入札

  • 発行予定額は2兆8000億円程度
  • SMBC日興証券の望月里彩ジュニアアナリスト
    • 足元の円スワップカーブが6月の利上げと、12月までにほぼ1.25%までの利上げを織り込む中、十分な金利水準と言え、無難な入札結果に落ち着くだろう
    • 衆議院選挙まではボラティリティーが高い状態が続くとみられ、様子見姿勢の投資家も多いだろう
  • 備考:2年利付国債の過去の入札結果(表)

為替

東京外国為替市場の円相場は対ドルで153円付近で推移。三菱UFJ信託銀行ニューヨーク支店資金証券室のシニアバイスプレジデント、横田裕矢氏は、ドル・円相場は「衆院選の結果待ちで気迷い状態にあり、様子見の時間帯に入った」と語る。

世論調査で自民党が単独過半数獲得との予想が相次いだことで、「そこが最低ラインになっており、過半数割れならサプライズで円高、過半数を大きく上回れば円安」になると横田氏は予想する。ただ、「節目の160円までは距離ができており、仮に円安が進んでもそこまで行く可能性は低い」とみている。

米財務省は29日に発表した外国為替報告書で、日本を含む10カ国・地域を為替慣行とマクロ経済を巡り緊密な監視の対象とする監視リストに指定した。

野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは30日のリポートで、米報告書では円安の背景として主要貿易相手国との政策金利差や、新政権のより拡張的な財政政策見通しに言及したほか、「新たに政府系運用機関のセクションが設けられ、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などへの関心の高まりが示唆される」と指摘した。

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