(ブルームバーグ):オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングが28日発表した昨年10-12月(第4四半期)の決算は、受注額がアナリスト予想を上回り、過去最高を記録した。急ピッチで進む人工知能(AI)インフラの整備が、最先端半導体の製造装置の需要を押し上げた。
同時に、ASMLはオランダと米国で約1700人を削減する計画を公表した。テクノロジーとIT関連部門が主な対象になるという。リーダーシップレベルを中心とする人員削減は大部分がオランダ、一部が米国で実施される。
同社の受注予約は、将来のAI需要に対する半導体チップメーカーの自信を反映する一つの指標となる。昨年10-12月の受注予約は132億ユーロ(約2兆4200億円)と、ブルームバーグの集計データが示すアナリストの予想平均(68億5000万ユーロ)を上回る数字となった。
ASMLは、先端半導体の製造に必要な最先端のリソグラフィー装置を生産する唯一の企業で、台湾積体電路製造(TSMC)やインテルを含む全ての主要半導体メーカーを顧客に抱える。ASMLの装置は、データセンターでのAIモデルの学習・運用の基盤となるエヌビディアのAIアクセラレータ製造に不可欠だ。
ASML株は、28日のアムステルダム市場で一時7.5%高となり、過去最高値を更新した。
過剰投資の懸念にもかかわらず、AIブームは2026年も続き、ASMLの時価総額は今月に入り5000億ドル(約76兆2000億円)を上回った。メタ・プラットフォームズやマイクロソフトなどが数千億ドルをデータセンター建設に投じ、半導体メーカーの生産能力が増強されることで、ASML製品に対する需要がさらに喚起された。
TSMCは26年の設備投資見通しについて、520億ドル余りと今月発表した。その多くが先端製造技術に充てられる。
ASMLの10-12月の受注予約132億ユーロのうち、極端紫外線(EUV)リソグラフィー装置が74億ユーロと半分以上を占めた。2025年の純売上高は327億ユーロ。今年の売上高見通しは340億-390億ユーロと従来のガイダンスを上回った。
国・地域別では、昨年10-12月の純システム売上高全体の36%を中国が占め、ASMLにとって引き続き最大の市場となった。
原題:ASML’s Record Orders Smash Estimates as AI Spurs Demand (1)、ASML Plans About 1,700 Job Cuts in Netherlands, US as Sales Boom、ASML Soars to Record High After Blowout Bookings and Job Cuts、(抜粋)
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