米アップルが発表した2025年10-12月(第1四半期)決算は、売上高が市場予想を上回った。新型スマートフォン「iPhone 17」の旺盛な需要に加え、サービス事業の成長や中国市場の持ち直しが寄与した。

29日の発表資料によると、10-12月の売上高は前年同期比16%増の1438億ドル(約22兆円)と過去最高を更新。ブルームバーグがまとめた市場予想の1384億ドルを上回った。会社側は10-12%増を見込んでいた。

ティム・クック最高経営責任者

ティム・クック最高経営責任者(CEO)は発表資料で「iPhoneは前例のない需要に支えられ、全地域で過去最高を記録した。史上最高の四半期だ」と述べた。

売上高の約半分を占めるiPhoneの好調が全体を押し上げた。特に上位機種の人気が高く、売上高と利益の双方で増益に寄与した。

成長の再加速により、見直しが進む人工知能(AI)戦略への懸念が和らぐ可能性がある。また、今回の実績は関税の影響を吸収できていることも示唆した。同社は関税により14億ドルのマイナス要因になるとの見通しを事前に示していた。

カウンターポイント・リサーチの調べによると、アップルは10年以上ぶりにスマートフォンメーカー世界トップの座を奪還する見通しという。

一方、イーマーケターのアナリスト、ジェイコブ・ボーン氏はリポートで「優位性を維持できるかどうかはこれまで以上に不透明で、価格設定や次世代デバイス、特にウエアラブル端末や投入が期待される折りたたみ式iPhoneの開発で適切な判断ができるかにかかっている」との見方を示した。

10-12月はパソコン「Mac」とウエアラブル事業が振るわず、市場の反応は比較的穏やかだった。投資家はiPhone主導の成長が持続可能かどうかを見極めようとしている。

アップルの株価は時間外取引で約1%上昇した。年初来では5%下落。一方、S&P500種株価指数は年初来1.8%高となっている。

10-12月の1株利益は2.84ドルと市場予想平均の2.68ドルを上回った。重要市場である中華圏の売上高は前年同期比38%増の255億ドルに達し、市場予想の218億ドルを大幅に上回った。

iPhoneの売上高は前年同期比23%増の853億ドル。市場予想は783億ドルだった。サービス部門は14%増の300億ドルと、市場予想通りだった。

Macの売上高は6.7%減の83億9000万ドルと、市場予想(91億3000万ドル)を下回った。一方、iPadは6.3%増の86億ドルで市場予想(81億8000万ドル)を上回った。

ウエアラブル・ホーム・アクセサリー部門は低迷が続き、売上高は2.2%減の115億ドルだった。アナリスト予想は121億ドルだった。

原題:Apple Sales Crush Estimates in Record Quarter for the iPhone (2)(抜粋)

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