(ブルームバーグ):米国の投資適格社債のスプレッド(上乗せ利回り)は約30年ぶりの低水準に縮小している。
ブルームバーグの指数データによると、米投資適格債のスプレッドは71ベーシスポイント(bp)と、1998年以来の低水準に縮小した。
ただ、人工知能(AI)のインフラ構築に向けて大手テクノロジー企業が数兆ドル規模の資金を必要とすることから、こうした水準は長続きしない可能性がある。
TDセキュリティーズのクレジットストラテジスト、ハンス・ミッケルセン氏は、2026年の米高格付け債スプレッドの目標を95bpとしている。
「市場を試すことになるのは、米大手テクノロジー企業が決算を発表した後だ」と同氏は指摘。「テック企業は市場が吸収できる以上のAI投資向け社債を発行する可能性がある」と述べた。

昨年10月に単一の起債で300億ドル(約4兆7000億円)を調達したメタ・プラットフォームズは、来週決算を発表する。最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ氏は、今後10年間でデータセンターやその他のAIインフラに数千億ドルを投じると述べている。
調査会社ガートナーは今月初めのリポートで、世界のAI支出が2026年に2兆5000億ドルに達し、前年比で44%増加すると予測した。
TDのミッケルセン氏は、今年だけでAI関連の起債が5000億ドルに上る可能性があり、米国の投資適格社債の発行額は2兆1000億ドル以上に押し上げられるかもしれないと見込む。
脱ドル化の進展で海外投資家からの米社債需要が弱まれば、スプレッドの重しになる可能性が高いとも同氏は述べた。
原題:An AI Debt Binge Is Set to Test Credit’s 1990s-Like Euphoria (1)(抜粋)
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