「両方を保有」の多さから見えること-紛失リスクへの警戒-

2025年12月末時点でマイナ免許証の保有者は約222万人であり、運転免許証の保有者全体の約2.7%にあたる。ただし、一本化に対しては、慎重な姿勢の人々が多い。

大半が「マイナ免許証と運転免許証の両方」の保有を選択しており、マイナ免許証への一本化を選ぶ割合は全体の約3割に留まる。

前述の通り、マイナ免許証への一本化は費用面、機能面でのメリットが大きい一方で、すべての人にとって最適な選択とは限らない。

実際には、両方を保有する方が生活スタイルに合っている、あるいは安心感があると考える人も一定数いるとみられる。

また、一本化に対して、携行や紛失を警戒する人も多い。必要性のなさや紛失時の不安を理由に、マイナンバーカード保有者の4割は依然として持ち歩いていない(2025年2月時点)。

また、マイナ免許証で心配するデメリットのうち、情報漏洩や紛失時の手間、再発行など、マイナ免許証の紛失に関連するトラブルを懸念する声も目立つ。マイナ免許証を希望しない人の約半数も、携行への抵抗感を理由として挙げる。

紛失への不安が残る反面、マイナンバーカードの安全性に関する認知度は低い。紛失・盗難時の対処法の認知度は約10%にとどまる。

マイナンバーカードを紛失した場合にどうなるのか、どのように対応すべきかについては、十分に周知が進んでいない。

一本化は、マイナ免許証を常に持ち歩くことを前提とする仕組みである一方、両方を保有することは、紛失などの際に備える「保険」のような役割を果たし、不安の心理的な負担を小さくする効果があると考えられる。

携行や紛失への警戒感が強く、その対処法も十分に共有されていない現状では、一本化よりも両方を保有する選択の方が安心だと感じる人が多くなりやすい可能性がある。