中国からの輸出規制の対象となる可能性があるレアアース。実際に規制の対象となったら、日本にどのような影響が及ぶのでしょうか?

そもそも、レアアースとは産出量が少ないレアメタル(希少金属)の一種。ネオジムやランタンなど17の元素の総称です。

ネックとなるのがその“希少性”。世界の生産量の7割を中国が占めています。

少量でも、素材の性能を大きく向上させられるのが特徴。私たちが使うスマホや、パソコン、電気自動車のモーターまであらゆる精密機械に不可欠な素材です。

他にも、カメラに使われる「光学レンズ」。一眼レフから医療用の内視鏡にまでレアアースが使われています。

輸入する日本企業は…

レアアースの輸入企業
「レアアースが埋蔵されている場所は限られているので、中国依存にどうしてもなってしまう。まさに綱渡りです」

私たちの生活への影響は計り知れません。

東京大学 鈴木一人 教授
「大体、中国のものは他の国から輸入するレアアースに比べて5分の1ぐらいの値段なので」

オーストラリアなど、他の産出国から購入した場合、調達コストはおよそ5倍。長期化すると、レアアースを使った製品の値段が上がる可能性があると指摘します。

東京大学 鈴木一人 教授
「工業製品の物価高ですね。スマートフォンやパソコンや特に自動車ですね。これが値段が高くなっていくということは可能性としてあると思います」

エコノミストによると、仮に3か月輸入が止まった場合、日本の経済損失は6600億円になるとの試算も出ています。