米国土安全保障省はミネソタ州における「緊急の法執行作戦」のため、防寒用パーカに約8万5000ドル(約1300万円)を投じている。真冬の同州での1カ月に及ぶ移民取り締まりに多くの連邦捜査官が動員されている。

同省は先月、テネシー州の作業服メーカーにパーカを発注。骨まで凍る寒さに長時間さらされることを想定した装備の確保に動いた。

カナダと国境を接するミネソタ州は冬が長く厳しいことで知られ、気象予報では2025-26年の冬は平年より寒くなると見込まれている。先月はミネアポリスとセントポールで気温がカ氏マイナス11度(セ氏マイナス24度)に達し、先週の寒波により州内の一部地域では運転を控えるよう警告が出ていた。

米移民・関税執行局(ICE)は昨年12月上旬、「オペレーション・メトロ・サージ」と名付けた作戦の下、捜査官をミネアポリスへ大量投入した。国土安全保障省によると、同地域ではこれまでに約1000人が拘束されている。

オンラインに投稿された当局の動画では、雪が降る中で捜査官が人々を拘束する様子が確認できる。ミネソタ州から投稿された別の動画には、逮捕を試みる連邦捜査官に見物人が雪玉を投げ付ける場面が映っている。

ミネソタ州の制度を巡る大規模な詐欺疑惑でソマリア系コミュニティーを支援する非営利団体に焦点を当てた捜査が進む中、作戦は実施される。この事件は州内の政治情勢にも波及。3選を目指していたウォルズ知事(民主)は5日、出馬を断念すると表明した。事件への対応や捜査がトランプ大統領や共和党からの批判を招いたためだ。

ソマリア系移民が事件に関与したとの疑いが、トランプ政権の取り締まり強化につながった。ただ、州内のソマリア系住民の大半は合法的な永住者か市民だ。

米CBSニュースは5日、詐欺捜査に関連した30日間の作戦のため、最大2000人の連邦捜査官がミネアポリスに派遣される可能性があると報じていた。

原題:ICE Orders $85,000 of Winter Parkas for New Minnesota Crackdown(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.